うほみさんの人生の折れ線グラフ閲覧

かわいいのピーク。よく「目が大きいねえ」と言われていた。自分でも自分のことをかわいいと思っていたし、なんなら「将来はアイドル歌手にでもなるか〜」と鼻ほじりながら考えていた。舐めプもほどほどにしとけや。

自分のことまだかわいいと思ってた。でもアトピーがちょっとひどくなってきて、腕のひっかき傷を見た友達からドン引きされたのはいい思い出。しかし、傷があっても自分はかわいいと信じて疑わなかった。

成長期を迎え顔面の骨格が変わり始め、ニキビもどんどんひどくなり、自分が大してかわいくないという事実を長期スパンでジワジワと受け入れねばならなかった。

勉強だけはそこそこがんばっていたが、世の中には勉強もできてなおかつかわいい子がたくさんいる、という知りたくもなかった現実を突きつけられるも、「かわいくはないし、目立ちもしないかど喋ってみたらそこそこおもしろい奴」という己のキャラの方向性を固め、日々の言動をそこにコミットさせることでそれなりに楽しい学生生活を送った。

大学も難なく卒業できたし、国家試験にも合格した。スムーズに就職も決まった。何事もつつがなく進んだ。つまらなさすらおぼえるほど。わたしはほんとにやりたいことができているの…？という漠然とした疑問が頭をもたげてきた。

唐突に作詞作曲を始め、自分で歌って配信リリースまでしてしまった。もしかしたらこれがやりたかったことなのかもしれない。
いまだに芽は出ないし、コロナでライブもできないし、もどかしい気持ちでいっぱい。
だけどそれが生きてるってことなのかな、とも思う。
65点の生活。ちょうど平均点くらいの生活が、わたしには向いているのかもしれない。